講師
小田伸午 氏関西大学人間健康学部教授

講習テーマ
『指導者なら知っておきたい「からだ」のこと』

6月に発売となったDVDをもとに、全競技で必要な「走り」についての講習を行います。自分の力に頼らず、外力を使って行う走りとは。実際に動きや映像を見ながら、分かりやすく解説していきます。

小田伸午氏プロフィール

様々な競技のアスリートの動きを研究し、バイオメカニクス、運動生理学などの見地から多くの競技者、指導者に対して指導を行なっている。「研究者と現場の融合」を提唱し、科学的な目線と選手の感覚を結びつける独自の理論を展開する。
主な著書に『スポーツ選手なら知っておきたい「からだ」のこと』(大修館書店)などがある。

小田先生監修のDVD『小田伸午 走りの進化論』はコチラ

講師
大藤敏行 氏中京大学付属中京高等学校教諭

講習テーマ
『"日本一"のやる気を引き出すコーチング術』

試合の勝敗は技術や体力だけでは決まりません。気持ちであり、気迫であり、勇気であったりが関連してきます。また、練習に取組むにあたっても「やる気」ひとつで、身につくものが大きく変わってきます。中高生という多感な選手たちをどう導くか。日本一のチームをつくり上げた大藤先生の経験を基に解説していきます。

大藤敏行氏プロフィール

愛知の名門・中京大中京高校の監督として、2010年夏の甲子園を制覇。現場を勇退後も、各地で精力的に指導・講習を続けている。主な教え子に稲葉篤紀(日本ハム)、嶋基宏(楽天)、堂林翔太(広島)らがいる。

大藤先生監修のDVD『野球指導者のための「監督塾」』はコチラ

当日の模様

2012.08.04来夢塾小田先生講演

小田先生のお話は実技を交えながらのものとなりました。
「スポーツ指導者なら知っておきたい走り方」というテーマで、走りにおいて実はみんなが誤解をしていることを紹介しつつ、実際に自分の身体でその動きを体験してもらいます。いざ聞いた通りにやってみると、皆さん一様に「なるほど」と漏らします。
“屈曲感覚”や“大腰筋”といったキーワードも、講習が終わる頃には自分のなかでしっかり消化していたようです。

2012.08.04大藤先生講演

大藤先生は、日本一になった2009年のときのお話を軸に、いかに選手たちと一緒に気持ちを高めていくかという講習をしてくれました。印象的だったのは、指導を木に例えて話をしていたところ。根となるのは挨拶や返事、気配りといったこと。幹は競技上で必要な基本のスキル。最後に枝や葉は自主性や積極性といったものとなり、木は完成するのだそうです。このなかで最も大切なのはやはり根の部分。ここがしっかりしなければ、幹も葉も育たない。
「人間性の成長なくして、技術の成長なし」というのが大藤先生のモットーだそうです。

技術的なことも精神的なことも、スポーツ指導にとってどちらも重要です。そして他の競技や指導者たちからも、多くのことを学べるはずです。来夢塾は今後様々な講師を迎え、2回3回と、回を重ねていきます。今回参加できなかったという方も、次回はぜひこの場をご活用ください。
※今回の来夢塾の模様はJLCオンデマンドで公開予定です。

参加者の声

  • 2人のお話や内容の違いが、組合せの妙でとてもよかった。(東京・陸上競技)
  • 大藤先生の、指導に関する根幹となる考えを聞くことができ、とても参考になった。(群馬・トレーナー)
  • 小田先生のお話(効率的な体の使い方など)をもっと深く聞いてみたいと思いました。(東京・ハンドボール)
  • 小田先生のお話を聞いて、これまでの考え方が大きく変わった。(愛知・バスケットボール)
  • 講演会だけでなく、実技のある講習会をやってください。そしてぜひ、関西方面でも開催してほしい。(大阪・陸上競技)

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