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発売後、もう7年が経つDVDが今でも売れ続けています。
「ビートランニング」という、その名の通り音楽を走りにつなげる、斬新なメソッドを紹介した作品です。
陸上競技の世界では特に中学校年代で有名で、各都道府県の強化部単位で重点的に取り入れられているとも聞きます。
また、他競技でも野球やバスケットボールなどではウォーミングアップで使われるなど、様々な種目で広く普及しています。
このビートランニングが受け入れられている最大の魅力が「教えない」指導だというところにあります。
ヒップホップやレゲエといった“裏拍”を刻む音楽に乗せ、様々なドリルを行う。
もちろんどんな動きをするのかは教えますが、動くタイミングや体の使い方などは選手が音楽に合わせて「気持ちがいいところ」を探していくので、
自然と理想の動きになっていくのです。動きがなんとなくぎこちなかった選手、力みがなかなか取れなかった選手たちが、
ビートに合わせると自分でコツをつかんでいく。これを目の当たりにした指導者は、一様にこの魅力に取りつかれていくそうです。
さて、実はこのビートランニングの考え方を踏襲した『B-TORE』というトレーニングが開発され、
先日DVDとなって弊社から発売されています。
同じように音楽やビートを利用してエクササイズをするのですが、
走ること以外にも視点を向け、様々な競技に使えるトレーニングに仕上げています。
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今回は『B-TORE』の世界観を、開発者の棟方先生の言葉をお借りしてご紹介します。
棟方先生は東京都立富士高校の体育教師、そして陸上部顧問という方。
学校勤務の傍ら、全国各地で講習会に呼ばれるなど、『B-TORE』の普及に力を入れられています。
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B-TOREは目に見えない、数値にできない「感覚」を鍛えるトレーニングです。
感覚というと一般的には五つに分類されています。
B-TOREでは五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)のうち、聴覚、触覚、視覚に働きかけていきます。
この「3つの感覚」を鍛える、あるいは利用して身体能力を向上させようとするのがB-TOREのベースになります。
聴覚は耳から入る情報です。B-TOREを行う際はもっとも重要な感覚になります。
今までも聴覚を利用しトレーニングすることはありました、
例えば、腿上げや走るときに指導者が手拍子をする、競技中に音楽を流してリラックスするなど。
B-TOREはこの部分をさらに掘り下げて聴覚を利用しています。また、そこから生まれる反射や先読みの感覚も引き出しています。
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時間には主観的時間と客観的時間があります。
主観的時間とはその人が感覚的に感じている時間であり、客観的時間とは、まさに時計で正確に測った時間です。
何かに集中していたりするとアッという間に時間が過ぎることがあります。B-TOREはBEATを使うことで、
客観的時間を正確に把握しながら、BPMの変化や動作の工夫によって、主観的時間の幅を広げることができます。
この感覚の幅を広げることで、リラックスすることを覚えたり、反射的に体を動かせたりする能力が向上するのです。
スポーツの世界では、集中力が研ぎ澄まされると、時間がゆっくりに感じるときがあります。
この錯覚とも思える現象は、先ほど話した主観的時間からうまれた「感覚」がもたらすものです。
一連の動作が反射的に動くようになり、自分の体を動かすことよりも、相手の動きだったり、情景などが鮮明に感じることができる。
それに合わせて体を動かすことができるようになる。そういった感覚は、トレーニングによって反復して行うことで培われると考えらてきましたが、
B-TOREでは意図してその感覚の部分を高めていきたいということです。
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最近では体幹ということばは、スポーツの世界で当たり前のように聞く言葉になってきました。
運動をするということは、身体を動かすということです。競技によってその動かし方は様々ですが、動かす身体は一つです。
では、動きの発現はどこにあるのでしょうか?例えば、ボールを蹴る動作で考えてみましょう。
ボールを最後までコントロールするのは足先ですが、ボールのスピードを生むのは違います。
一流の選手の体は鍛え上げられています。最近では、特に体幹周辺を鍛えることが重要とされています。
しかし、筋肉だけつけても、パフォーマンスは向上しません。
体幹の筋肉が連動して動き、そこから生まれた力がスムーズな流れで足先まで伝わり、素晴らしいキックが生まれるのです。
そのためには、体幹の連動した動きをリズミカルにそしてメリハリをつけてできるようになることが大切なのです。
B-TOREは常にこの連動という言葉を常に意識していきます。連動が動きの波を生み、出力となってパフォーマンスになるからです。
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これまでのスポーツ理論では、3次元までの発想を中心に運動メカニズムの解明がされてきました。
しかし、数々の研究、解明がなされても本当の意味での答え(例えば、誰もが足が速くなる方法)は導き出されませんでした。
これは、目に見えない部分を見ようとしていなかった結果ではないか?
目に見えるもの、分析できるものには誰もが納得して、それを理解することができます。
ここでいう、見えないものとは、何でしょうか?それは、選手の感覚や、イメージ、また、空間における時間をとらえる感覚です。
ここでいう4次元の世界「感覚」の問題になってくると、それは人それぞれで異なり、誰もが納得して理解できるものではありません。
五感を刺激し、潜在能力を引き出すことがスポーツの基本になるという発想がB-TOREなのです。
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いかがでしたでしょうか。
運動神経がいいとか、何をさせても上手にできるといった選手は、
ひょっとしたらこの4つの要素において優れているのかもしれません。
なるべく早い段階で『B-TORE』のようなトレーニングに触れることで、
あらゆる競技において将来優位になるのではないかと思います。
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☆『B-TORE』の詳しいトレーニング方法は、こちらのDVDに収録されています☆
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DVDの詳細はこちら
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