ジャンプパフォーマンスを向上させるトレーニング

ジャンプパフォーマンスを向上させるトレーニング

男女でジャンプ動作のメカニズムが異なり、
男子と同じトレーニングやウォーミングアップでは
効果が出にくくなってしまいます。
女子選手のジャンプ動作の特徴

なぜ、女子選手の多くが、ジャンプ動作の接地において膝が内側に入る、いわゆる「ニーイン」の状態になってしまうのかご存じでしょうか?

それは、接地時に膝を支える為の筋力や筋の動員が不十分なことが大きな理由の1つです。 ニーイン動作は、膝、特に前十字靭帯に大きな負担を掛け、怪我のリスクを高めるだけでなく、ジャンプパフォーマンスとしても効率の悪い動きとなります。

【ニーインのジャンプ例】

では、どうすればニーインすることなく、効率的・効果的なジャンプ動作がおこなえるのでしょうか?

女子選手には身体の構造的・機能的な性差として、ジャンプ動作時に男子よりもハムストリングスがうまく働かないという性質があります。 つまり、ニーインしないために必要なのは、身体の前面にある筋肉ではなく後面にある筋肉、ハムストリングスや臀筋で、これらの筋肉を強化することがジャンプ動作改善のカギとなります。

この特徴を踏まえた上で、成長期の中学生年代の女子選手に実施して欲しいエクササイズを、モデルのシニア選手と実際の中学生選手の動作を交えながらわかりやすく解説していきます。

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レビュー
NEW! ハンドボール選手 石立真悠子氏より
レビュー
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臀筋やハムストリングスなどの体の後面、股関節をいかにうまく使えるかが、パフォーマンスアップ、そして怪我予防の観点から非常に重要なポイントだと思っているが、そのアクティベーションのためのいろいろなトレーニングを知ることができて勉強になりました。
特にどの角度でも自分の体を操作できるようにゆっくりと丁寧にやることは大切だと再確認できました。
中高生のうちに、ダイナミックな部分だけでなくこのような身体操作のトレーニングをしっかりしておくことで、身体をスムーズに美しく動かせるようになるので、とても大切なトレーニングだと思います。
性差は指導者にとってちゃんと知らなければいけないポイントですが、私自身トレーニングをする上で、女性であるからここを男性より重要視して気をつけて行うといったような違い意識して行ったことはありませんでした。男女の違いを知り、特に成長過程にある選手では個々の身体の強さが違うので、その違いを見極めながらメニュー設定や強度設定を考えていかなければならないとわかりました。今後、性差も意識してトレーニングを丁寧に組んでいくこと、自分自身のパフォーマンスアップにつなげていきたいと思います。

指導者の皆さんへ

中学生のうちに、怪我をしない正しい動作の獲得をすることはその後の競技生活を考える上でとても大事なことだと思います。 特に、様々な競技で、女子は前十字靭帯を損傷する確率が男子より高く、私も競技を始めて20年たった時に初めて前十字靭帯を切る怪我をしました。 私はX脚でもなく、動きとしても危険性があると指摘されたことはなかったのですが、この受傷した経験から熟練した動きであっても不意に怪我をする可能性があり、そのための予防として身体操作力を高める動作トレーニングは早い段階から行っていくべくだと感じています。怪我は私に多くの経験値を与えてくれましたが、やはり怪我をしない身体や動き方ができることがトップアスリートになるためのひとつの重要な要素だと思います。 また競技だけでなく、多くの生徒が生涯を通してスポーツを楽しむことができるようすることも、私たちスポーツを指導していく者にとって大切なことだと思います。 すべてのスポーツに共通して大事な土台を獲得するためにも有用なヒントがつまったDVDになっていると思います。

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指導実績

多気町松阪市学校組合立多気中学校 陸上競技部(2019年)
顧問 加藤邦佳 先生

多気中学校陸上競技部トレーニングの様子
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熊野先生にトレーニング指導をしていただき、初めて聞いたこと、知らず知らずのうちに選手たちの怪我のリスクを高めていたことに気付かされ、安心安全なトレーニングを深く学ぶことが出来ました。
補強や筋トレに否定的な考えをもっている方もいますが、補強や筋トレは筋力UPだけの目的ではなく、怪我の予防とパフォーマンスUPの為に実施することを目的に取り組んだ結果、選手の怪我が減り、パフォーマンスが例年以上に高まりました。

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青山学院大学女子バレーボール部(2017年~2018年)
秋山美幸 監督

青山学院大学バレー部 トレーニングの様子

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バレーボール選手はもっと上手くジャンプができ、高く跳べるようになる。もっと動きが早くなる。ということを熊野さんから教えていただきました。
2年前から教えていただいたメニューを毎日取り入れていますが、選手にも浸透し目に見える成果が出てきました。 当たり前のようにやってきたことの見直しができると共に、選手の可能性を発見し、さらに引き出すことができると感じました。

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広島県立広島皆実高等学校 女子バレーボール部(2018年)
顧問 嘉屋孝彦 先生

皆実高校バレー部 トレーニングの様子

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バレーボールにおけるスパイクジャンプの踏み切りは、これまではハの字型にする指導が主流です。女子の場合この踏み切りでは膝がニーインする傾向が強くなります。また、着地も同様で様々な要因でニーインする状況が多く見られるため、膝の怪我が多い一因と言えます。本校の部員も試合中に相手との接触で着地の時に膝がニーインしてしまうことがありました。とても危ない状況でしたがトレーニングの効果で大きな怪我に至らずに済んだと感じています。
また、本校の女子バレー部員は身体的・技術的に高い選手はおらず、特にジャンプ力については全く物足りないという状況でしたが、熊野先生のトレーニングによって全員の生徒のジャンプ力が明らかに向上し、生徒自らが「ジャンプ力がついた」という実感が持てるようになりました。実感が持てるということは、生徒のやる気を引き出すことにつながります。生徒自らが主体的に熊野先生のトレーニングをほとんど毎日行い、試合当日もこのトレーニングをした直後に試合に臨むようになりました。効果的なトレーニングで生徒の能力が確実に上がっていると、自信を持って言えます。

選手の感想
・このトレーニングを始めてから、ジャンプの時に力を入れるところを理解して跳べるようになり、これまでよりジャンプ力が上がったことが自覚できる程になりました。
・トレーニングは、そのポーズを維持することでハムストリングを刺激するもので、筋肉が少なかった私にも取り組みやすかったです。また、元のハムストリングにほとんど筋肉が少なかったせいか、トレーニング後は驚くほど高いジャンプができました。

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NECレッドロケッツ(2017年)
元NECレッドロケッツ監督 山田 晃豊


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NECレッドロケッツの選手たちも、熊野さんにご指導いただき、ジャンプ力を最大限に引き出す体の使い方を体系的に学ぶことが出来ました。熊野さんのメソッドを毎日のトレーニングに取り入れることで、競技力向上のための新たな視点が得られることをお約束します。

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プロフィール
熊野 陽人

熊野 陽人(くまの あきひと)
(関西福祉大学 社会福祉学部 講師 陸上競技部コーチ/日本陸上競技連盟強化委員会/女子走幅跳オリンピック強化スタッフ/女子跳躍・七種競技コーディネーター)
大阪出身。鹿屋体育大学大学院修了。博士(体育学)。
専門種目は陸上競技・跳躍。研究分野はコーチング学、トレーニング科学、バイオメカニクス。
研究と現場を繋ぎ、ジュニアアスリートへの普及・強化からナショナルレベルの アスリートの指導まで、精力的に活動している。
特に、フィジカルの強化に主眼を置き、様々な競技種目のアスリートを対象に フィジカルトレーニング、ジャンプトレーニング(プライオメトリクス)の指導を行っている。

☆現在のコーチング状況
・山本凌雅(三段跳 PB:16m87)専任コーチ
・清水珠夏(走幅跳 PB:6m48)専任コーチ
・奥田啓祐(十種競技 PB:7472点)専任コーチ
・日本オリンピック委員会強化スタッフ
・日本陸上競技連盟強化委員会 (女子走幅跳オリンピック強化スタッフ/女子跳躍・七種競技コーディネーター)


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